Exhibitor
百万年書房
どんなzineを出展されますか?
『自分思い上がってました日記』(北尾修一・著)
2023年6月初旬にガン告知された。周りにどう話せばいいかわからなかったので誰にも言わずこっそり手術し、8月31日に退院した。このZINEは、その入院までの極私的な日々の記録です。ひとり出版社を立ち上げた人間がガン告知され、それを著者にも印刷所にも書店にも黙ったまま2か月仕事するとどんな気分になるか? を追体験できる、他にない読み物ができました。装画:大橋裕之、装丁:木庭貴信(OCTAVE)。2023年9月発行、現在6刷。
『調子悪くて当たり前日記』(北尾修一・著)
『自分思い上がってました日記』続編。入院・手術・リハビリを経てからの「調子悪くて当たり前」な日々の記録。「起きた大変な出来事とそれを書く文章との間に意識的に〈距離〉が取られていて、だからわたしは楽しく読めた。手術への恐怖を押し売りされることも、仕事の苦労をひけらかされることも全くなかった。それがすごく良かった。わたしは〈距離〉を取るためのテクニックとして、なるべくシンプルに書くこととユーモアをもって笑うことが大事だと常々考えているのだが(わたしはこれらのことをブコウスキーや小島信夫から学んだ)、北尾さんの文章はそのどちらもがあった」(読者からの感想メールより)装丁:木庭貴信(OCTAVE)。2023年11月発行、現在2刷。